
私の生まれた北海道は十勝の更別。
冬はすべて白で覆われ、どこまでも凍てついていた。
新雪の朝はあらゆる音が遮断され、シーンとしている。
曇り空なら、純白でやわらかい雪の色がそこにある。
その頃空は電線も今みたいに無く、道路にも車は少ない。
ソリを引く馬のかすかな音だけが空へ消えていく。
そして、棉のような白い大地にはソリの跡だけが残る。
ソリがつけた細い道はとなりまちまで、真っ直ぐ伸びる。
懐かしい風景写真を見つけた。
この写真は八ヶ岳。これを発見したときは静かにうなってしまった。
北海道の我が十勝。
道東はやがて最後のドカ雪を迎え、おそい春がやってくる。
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